過眠症による副症状:睡眠障害の症状と治療

過眠症による副症状

過眠症による副症状には,情動脱力発作,睡眠麻痺,入眠時幻覚,自動症,夜間の熟睡困難という症状がある.

情動脱力発作とは,怒ったりしたときなど,興奮した時に体中の力が抜けて,膝がガタガタすることで,持っていたものを下に落としてしまうことがある.また,声を出すための筋肉や顔の筋肉まで力が入らず,言語がうまく話せなくなることもあるようだ.

睡眠麻痺とは,入眠するときに幻覚と金縛りが起こる状態だ.

覚醒から睡眠への移行期に,突然体に力が入らなくなり,声も出せなくて,体がどうしても動かないといった,いわゆる「金縛り」の状態だ.

これも,発病する初期の段階によく起こることだ.

時には,呼吸困難に近い感じがすることもある.

多くの場合,幻覚を見たり恐ろしい夢を見ます.

入眠時幻覚とは,入眠時の半分起きて半分寝ているような時に,とてもはっきりとした夢のような幻覚を見るのだ.

誰かが,鍵のかかったドアを開けて,部屋の中に入って来たとか,自分の体の上に乗っかってくるとか,凶暴な動物に襲われるなどの,生々しくて現実的な幻覚を見たり,幻聴を聞いたり,触られる感じがする.

あるいは,自分が飛んで窓から外へ出て行くという,浮遊感覚が起こることもあるようだ.

自動症とは,自分では眠いという自覚がないのに,行動したことをまったく覚えていない状態だ.

夜間の熟睡困難は,睡眠サイクルが乱れることで夜熟睡できないことだ.

はっきりとした夢を見ることで,熟睡感が得られないのだ.

過眠症では,大脳が覚醒時に近いレム睡眠が頻繁に起こっている.

そのため,熟睡できない.

夜間の熟睡困難によって,頭が重く感じたり,頭痛がしたり,複視などの原因にもなる.

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